蜥蝪とかげ)” の例文
しかしこの標本室へ来れば、剥製はくせいへび蜥蝪とかげのほかに誰一人ひとり彼等を見るものはない。たまに看守や観覧人にっても、じろじろ顔を見られるのはほんの数秒の間だけである。……
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
媼が我に「アヱ、マリア」唱へしむるとき、美しき色澤いろつやある蜥蝪とかげ我が側を走り過ぎぬ。
それは蛇か蜥蝪とかげのようなもので、しずかに地上を這っているらしかった。
異妖編 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)