“蚕食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんしょく95.0%
さんしよく5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あわよくば、その領を蚕食さんしょくすべく、つねに積極的な他の土豪の乱波らっぱ(第五列)が、純朴な農民をそそのかして、すぐ攪乱かくらんを計るものらしい。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侵入者の蚕食さんしょくと、そうして建てられた森林境いの家や柵は、昔の森林取締法によって非常な妨害とかんがえられ、鳥獣をおびえさせ、森林を
とくに、山地の蛮人の焼畑開墾やきばたかいこんは、原生林の状態を、相当蚕食さんしよくしてゐるので、これも、考へてほしい事だと云つた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)