“蚕様”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こさま66.7%
かいこさま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大切だいじの大切のお蚕様こさまが大きくなって居るのだ。然し月の中に一度雹祭ひょうまつりだけは屹度きっと鎮守の宮でする。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
実際、湯治とか保養とかいう人たちは別問題として、上州のここらは今が一年中で最も忙がしい養蚕ようさん季節で、なるべく湿れた桑の葉をお蚕様こさまに食わせたくないと念じている。
磯部の若葉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
チョット見ると大きなお蚕様かいこさまみたような顔でしたから、私はソッと下へ降りて、六畳に置いてある母の鏡台の前に行って、自分の顔を覗いて見ましたが、ちっとも似ていませんでした(赤面)。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)