“蘇(よ)” の例文
お滝の思いの外の善良さが判ると、丈太郎の心の中に、関所役人時代の誼(よし)みが蘇(よ)み返(が)えったのでしょう。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
働いておらぬ貧民は、貧民たる本性を遺失して生きたものとは認められぬ。余が通り抜ける極楽水(ごくらくみず)の貧民は打てども蘇(よ)み返(がえ)る景色(けしき)なきまでに静かである。——実際死んでいるのだろう。
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)