“藁家”の読み方と例文
読み方割合
わらや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百姓では食って行けない越後平野の百姓が、その鉄を鍛えあげている。野鍛冶のかじから発達した田舎の藁家わらやの庭でつくられる。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
戸外の作事場なのでしょうか、まるで滑石なめいしのようにてら/\光る堅い土面の上を歩んで行きますと、屋根に養蚕の天井窓のある藁家わらやがありました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
軒の深い藁家わらやの縁先で、雀と共に冬日を浴びながら、本でもよんでゐたい。然しあの細君では——競馬や麻雀の好きな細君ではとても話にはなるまい。
畦道 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)