“薄穢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすぎた37.5%
うすぎたな37.5%
うすきたな12.5%
うすよご12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
袋のかどが裂けてるのは仕方がないが、何だか薄穢うすぎたなくあかづいた上に、びしゃりと押しつぶされて、中にある煙草がかたまって、一本になってるように思われる。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その部屋の薄穢うすぎたないなまめかしさは容易に想像されるだろうが、さて眼を鏡台の下に転ずるならば、へりのない赤ちゃけた畳には、あかじみた寝巻を丸めたのや、稽古着に稽古靴を一緒にしたのや
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
更紗さらさの小風呂敷包に油紙の上掛うはがけしたるを矢筈やはずに負ひて、薄穢うすきたな護謨底ゴムぞこの運動靴をいたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いつでも薄穢うすよごれのした洋服を着て、精々なにかの外交員くらいにしか見えなかった。
三の字旅行会 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)