“蔭乍”の読み方と例文
読み方割合
かげなが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『奥様、誠に御気の毒なことで御座ます。猪子先生の御名前はかねて承知いたして居りまして、蔭乍かげながら御慕ひ申して居たのですが——』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
根岸に籠つた奧方は蔭乍かげながら屋敷に殘した伜謙之進の上を案じ、女の智惠に及ぶ限りの工夫をこらしてそれを守護しました。
さる二日書状しよじやう到來たうらいいたし委細ゐさい拜見はいけん致し候偖々さて/\其方にても段々不如意ふによいとのおもぶ蔭乍かげなが案事あんじ申候みぎに付御申こし娘儀むすめぎ出府しゆつぷ致されべく候吉原町にも病家も有これあり候間よろしき先を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)