“苦策”の読み方と例文
読み方割合
くさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八五郎を拝んで、平次を引出したのは、土地の仲間にこの功名をさらって行かれたくないばかりの苦策くさくだったのです。
すると漠々ばくばくたる雲の海から、黒い山脈の背骨せぼねがもっこりと見えだした。竹童はどうにかして、ここから降りようと苦策くさくを案じ、いきなり手をのばしてわしの両眼をふさいでしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
八五郎を拜んで、平次を引出したのは、土地の仲間にこの功名をさらつて行かれ度くないばかりの苦策くさくだつたのです。