“芒叢”の読み方と例文
読み方割合
すすきむら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕のしゃがんでいる所から三げんとは離れない芒叢すすきむらをかきわけて、一人の若い男が顔を出した。
水鬼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
こおろぎの細々ほそぼそれて、かぜみだれる芒叢すすきむらに、三つ四つ五つ、子雀こすずめうさまも、いとどあわれのあきながら、ここ谷中やなか草道くさみちばかりは、枯野かれの落葉おちばかげさえなく、四季しきわかたずうた
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
喜兵衛はぬき足をして芒叢すすきむらのほとりに忍びよると、そこには破筵やれむしろを張った低い小屋がある。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)