“色里”の読み方と例文
読み方割合
いろざと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年頃は漸う十六か七かと思われたが、その娘の顔は、不思議にも長い月日を色里いろざとに暮らして、幾十人の男の魂をもてあそんだ年増のように物凄く整って居た。
刺青 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
白魚しらうおの黒いのがあったって、ひものない芸妓はおりなんかいるわけはない。おまえも存外、色里いろざとを知らない人だねえ」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また浮名立ててもその間夫の事思い切らぬ故に、年季の中にまた遠国の色里いろざとへ売りてやられ、あるいは廓より茶屋風呂屋ふろやの猿と変じてあかいて名を流す女郎あり