“船夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かこ53.3%
せんどう20.0%
ふなこ20.0%
せんぷ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみは御大老井伊直弼様の圧迫、しもは捕吏だの船夫かこなどの迫害、ほんとにご上人様のご一生は、さわりだらけでございました。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それを怪しいと見たのはおたがいのことで、ここまで乗りつけて来た小舟の船夫せんどうはまた、櫓を押すことを休めて、橋上をきっと見上げました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
とんでもない大声でかごえ船夫ふなこの猛るのや、くるくるとうごいて廻る影が四国屋の帆印をたたんだ二百石船のどうに躍ってみえた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれも、わざと姿すがたをかえておりますが、小幡民部こばたみんぶはかたがたしい武芸者風ぶげいしゃふう巽小文治たつみこぶんじと申すはもと浜名湖はまなこ船夫せんぷの子とかにて目じるしにはつね朱柄あかえやりをたずさえております。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)