“舞躍”の読み方と例文
読み方割合
ぶやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうして夜は一段とけ沈み、打出ヶ浜にはうねうねと白い波ばかりが、あとの寂寞せきばくとした大気の中にほしいままな舞躍ぶやくの声をあげている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
渭之津いのつ城を脚下にふみ、広大なる大海の襟度きんどに直面しながら、思いのほか、重喜の心が舞躍ぶやくしてこないのも、かれの眉が、ともすると、針で突かれたようになるのも
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんな気分が、かれ蛾次郎の歌となり、舞躍ぶやくとなるのであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)