“脱漏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おち50.0%
だつろう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それより漂流中へうりうちういろ/\の艱難かんなんて、やうやこのしま漂着へうちやくしたまで有樣ありさま脱漏おちもなくかたると、ひとあるひおどろき、あるひたんじ、武村兵曹たけむらへいそう木像もくぞうのやうになつて、巨大おほきくして、いきをもかずいて
この記事が流布本に載せられていない理由は、恐らくその余りに荒唐無稽に類する所から、こう云う破邪顕正はじゃけんしょう標榜ひょうぼうする書物の性質上、故意の脱漏だつろうを利としたからでもあろうか。
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)