“肖像”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうぞう54.5%
せうざう18.2%
すがたえ9.1%
にがお9.1%
ポートレート9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、あなたの顔ではありますが、全然、さっきの魅力を失った、ただの田舎女学生の、薄汚うすぎたなく取り澄ました、肖像しょうぞうが発見されました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
權藏ごんざう其居間そのゐまとこ大島老先生おほしまらうせんせい肖像せうざうをかゝげ、其横そのよこさがつてます。これは伸一先生しんいちせんせいもとめていてもらつたのださうです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
未来永劫此の世に遺したさに、すがたを描こうと思いつき、到頭とうとうこの一面の肖像すがたえをかいたことを話してきかせました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
たいがい紙五杖ぐらいのもので、はじめの片面に、名ある浮世絵師が淡彩で俳優の肖像にがおを描き、版摺りも、かなり精巧なものがすくなくなかった。
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)
だが彼女の心にかかれていた愛の肖像ポートレートは、もう真二つにひきさかれていた。心が、純であればあるほど、極端な信頼から極端な疑惑へ、一またぎにしてしまうのだった。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)