“羽摶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はばた87.5%
はばたき12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青味を帯びた鳥がちょっとおどろいたように羽摶はばたいて飛び立ったが、すぐ他の枝に移ったままかえって私に挑みでもするように、再びギャッ、ギャッと啼き立てた。
風立ちぬ (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
暗中の人影が蔵人に向かって、ただ大鷲の羽摶はばたくように、さっと飛び掛かって行ったからであった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御互おたがい身躯からだがすれすれに動く。キキーとするどい羽摶はばたきをして一羽の雉子きじやぶの中から飛び出す。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)