繁昌はんじよう)” の例文
惡業わるさまらぬ女子おなごがあらば、繁昌はんじようどころかひともあるまじ、貴君あなた別物べつものわたしところひととても大底たいていはそれとおぼしめせ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
もし昨日きのふまで繁昌はんじようしたサンピールの舊市街きゆうしがい零落れいらくしたあと噴出物流動ふんしゆつぶつりゆうどう方向ほうこうからながむれば、のこつたかべ枯木林かれきばやしのようにえ、それに直角ちよつかく方向ほうこうからるとかべ正面整列しようめんせいれつられたといふ。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
繁昌はんじようだネ
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
太郎樣たらうさまへの朝參あさまゐりはかゝさんが代理だいりしてやれば御免ごめんこふむれとありしに、いゑ/\ねえさんの繁昌はんじようするやうにとわたしぐわんをかけたのなれば、まゐらねばまぬ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いゑいゑねえさんの繁昌はんじようするやうにと私がぐはんをかけたのなれば、参らねば気が済まぬ、お賽銭さいせん下され行つて来ますと家を駆け出して、中田圃なかたんぼ稲荷いなり鰐口わにぐちならして手を合せ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)