継紹けいしょう)” の例文
この言大いにわが志を得たり。吾の祈念きねんこむる所は、同志の士甲斐甲斐かいがいしく吾志を継紹けいしょうして尊攘の大功を建てよかしなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
洪武二十五年九月、懿文太子の後をけてその御子おんこ允炆皇太孫の位にかせたもう。継紹けいしょうの運まさにかくの如くなるべきが上に、しもは四海の心をくるところなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
去年勅諚ちょくじょう綸旨りんし等の事一てつすといえども、尊皇攘夷いやしくもむべきに非ざれば、また善術を設け前緒を継紹けいしょうせずんばあるべからず。京師学校の論また奇ならずや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
義卿三十、四時すでに備わる、また秀また実、そのしいなたりとその粟たると吾が知る所にあらず。同志の士その微衷びちゅうを憐み継紹けいしょうの人あらば、すなわち後来の種子未だ絶えず、みずから禾稼の有年に恥じざるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)