“けいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽捷54.9%
継承7.8%
形勝5.9%
景勝5.9%
継紹3.9%
卿相3.9%
景象3.9%
軽少3.9%
茎梢2.0%
形象2.0%
繋訟2.0%
警鐘2.0%
軽症2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人ちがいなどするかといったていである。背にはおいを負い、軽捷けいしょうを欠いた扮装いでたちに見えるが、踏んまえている足は木が生えているようにたしかである。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——皇室の御内事は、皇室でおきめください。ただ、申しあげておくことは、いつの時代でも、皇位の不自然な継承けいしょうは乱のもとです。御一考を要しましょう」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雀も決して住居の方に、鶏見たように呑気のんきでないことは、早く巣作るものが形勝けいしょうと安全とを先占せんせんし、よっぽど遅くなってから、巣箱の店借たながりに来るのでも察せられる。
で、真先まっさきこころざしたのは、城のやぐらと境を接した、ふたつ、全国に指を屈すると云ふ、景勝けいしょうの公園であつた。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
洪武二十五年九月、懿文太子の後をけてその御子おんこ允炆皇太孫の位にかせたもう。継紹けいしょうの運まさにかくの如くなるべきが上に、しもは四海の心をくるところなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
岩倉以下卿相けいしょう列座の中で、面を正して陛下に向い、今後の日本は従来の日本と同じからず、すでに外国には君王を廃して共和政治をきたる国も候、よくよく御注意遊ばさるべくと凜然りんぜんとして言上ごんじょう
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
曙覧が客観的景象けいしょうを詠ずるは、新材料を入れたることにおいて、新趣味を捉えしことにおいて、『万葉』より一歩を進めたるとともに、新言語新句法を用いしことにおいて
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
しばらくしてわたしたちは夕食の食卓しょくたくにすわった。食事は長くはかからなかった。なぜなら金棒引かなぼうひきであるこのおばさんは、そのばんごくお軽少けいしょうのごちそうしかしなかった。
クルマユリは、その葉が車輪状しゃりんじょうをなしているので、この名がある。花は茎梢けいしょうに一花ないし数花点頭てんとうして咲き、反巻はんかんせる花蓋面かがいめんに暗点がある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
カキツバタは水辺、ならびに湿地しっち宿根草しゅっこんそうで、この属中一番鮮美せんびな紫花を開くものである。葉は叢生そうせいし、鮮緑色せんりょくしょくはば広く、扇形せんけい排列はいれつしている。初夏しょかこう葉中ようちゅうからくきいて茎梢けいしょうに花をける。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ただ形象けいしょうのみからはいずれがおすともいずれがめすとも弁じがたかったけれども、若者は、いつも先に立っていくのがおすで
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
繋訟けいしょう中の事件で、係の役人があまり長くうっちゃっておいて迷惑していることなどもどしどし投書してよろしい。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
以上五つの部屋によって、本邸の一郭は形作られていたが、それら部屋部屋の間には、共通の警鐘けいしょうが設けられてあって、異変のあった場合には、知らせ合うことになっていた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
軽症けいしょうの肺病患者ばかりに入院を許し、第二期とか第三期とかに入ったやや重症の患者に対しては、この療法が適しないという巧みな口実を設けて、ていよく医者の方で逃げるのだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)