索具さくぐ)” の例文
びゅうびゅうと、帆柱や索具さくぐにふきつけて、海面には白波がたちさわぎ、船体は、大西風に強くふかれて、錨索いかりづながぴいんと張りきると
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
もやの深い晩なので、Aデッキから、ボオト・デッキに上がり、誰にも見られず、索具さくぐの蔭で悲しもうと、近づいて行くと、向うから、靴音くつおとがきこえて来た。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)