“紡(う)” の例文
是は普通の働きのほかに、別にもう三筋だけ余分に、毎日心を籠(こ)めた白糸を紡(う)み貯(たくわ)えて置くので、それが老いたる父母のあの世へ着て行く着物になったのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
越後(えちご)の七ふしぎの一つなる弘智法印(こうちほういん)の寺などでも、毎年四月八日の御衣(おころも)がえという日に、もとは海べ七浦の姥子(うばこ)たち、おのおの一つかみずつの苧(お)を持ちよって、一日のうちに紡(う)み績(つむ)ぎ織(お)り縫って
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)