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簀垂
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すだれ
ふりがな文庫
“
簀垂
(
すだれ
)” の例文
父は常に我々とはかけ
隔
(
へだた
)
った奥の
二間
(
ふたま
)
を
専領
(
せんりょう
)
していた。
簀垂
(
すだれ
)
のかかったその縁側に、朝貌はいつでも並べられた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
茶の間へ来て見ると、自分の膳の上に
簀垂
(
すだれ
)
が掛けて、火鉢の
傍
(
そば
)
に据えてあった。柱時計はもう十二時廻っていた。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
下女の案内で二人の通された部屋は、
縁側
(
えんがわ
)
を前に
御簾
(
みす
)
のような
簀垂
(
すだれ
)
を軒に懸けた古めかしい座敷であった。柱は時代で黒く光っていた。
天井
(
てんじょう
)
にも
煤
(
すす
)
の色が一面に見えた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
代助は此時も半鐘の
音
(
おと
)
が、じいんと
耳
(
みゝ
)
の
底
(
そこ
)
で鳴り
尽
(
つく
)
して仕舞ふ迄
横
(
よこ
)
になつて
待
(
ま
)
つてゐた。それから
起
(
お
)
きた。
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へ
来
(
き
)
て見ると、自分の
膳
(
ぜん
)
の
上
(
うへ
)
に
簀垂
(
すだれ
)
が
掛
(
か
)
けて、火鉢の
傍
(
そば
)
に据ゑてあつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
簀
漢検1級
部首:⽵
17画
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
“簀”で始まる語句
簀
簀子
簀巻
簀戸
簀框
簀蓋
簀垣
簀捲
簀掻藁
簀子縁