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筍笠
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たけのこがさ
ふりがな文庫
“
筍笠
(
たけのこがさ
)” の例文
「お気の毒ですけれど、殿さまはそんな方じゃありません、お客さんの云うことは、
筍笠
(
たけのこがさ
)
が冠の悪口を云うようなもんです」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
と初さんは
饅頭笠
(
まんじゅうがさ
)
とカンテラを渡した。饅頭笠と云うのか
筍笠
(
たけのこがさ
)
というのか知らないが、何でも懲役人の
被
(
かぶ
)
るような笠であった。その笠を
神妙
(
しんびょう
)
に被る。それからカンテラを
提
(
さ
)
げる。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そうして町の裏の、小さな明神社のうしろで包をあけ、継ぎはぎだらけの野良着を着、
草鞋
(
わらじ
)
をはき、
筍笠
(
たけのこがさ
)
をかぶった。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
藤尾は雨支度がないので、合羽も笠も大助のを借りた、大助は
蓑
(
みの
)
と
筍笠
(
たけのこがさ
)
で間に合わせた。宿を出てから提灯をつけた。
新潮記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
それからまもなく、正四郎は蓑を着、
筍笠
(
たけのこがさ
)
をかぶり、
尻端折
(
しりっぱしょり
)
のから
脛
(
ずね
)
に
草鞋
(
わらじ
)
ばきで、家から一丁ほどはなれた、道の
辻
(
つじ
)
に立っていた。三月下旬だから寒くはない。
その木戸を通って
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
筍笠
(
たけのこがさ
)
を
冠
(
かぶ
)
り合羽を着て、大きな
鍋
(
なべ
)
を提げた男が向うから来た。鍋蓋の隙から湯気が立っている、男は列の人々を眼さぐりしながら来たが、おせんを認めるとせかせか近寄って
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
白く乾いた
埃
(
ほこり
)
立った道を、こちらへ来る人影が眼についたのだ、
筍笠
(
たけのこがさ
)
を冠り、竹籠を背負っている、付近の農夫でもあろうかと思っていると、近寄って来たのは十七八になる娘だった
内蔵允留守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
筍
漢検1級
部首:⽵
12画
笠
漢検準1級
部首:⽵
11画
“筍”で始まる語句
筍
筍飯
筍藪
筍売
筍岩
筍庵
筍形
筍掘
筍買
筍皮