竿ざを)” の例文
ろくな植込みも燈籠とうろうもなく、下女のお民が、陽を追つて干物ほしものを持ち廻るらしく、三又さんまたと物干竿ざをとが轉がり、物干の柱が突つ立つて居るだけの殺風景さです。
男はしきりにつり竿ざををうごかしてゐますとき/″\魚をつりあげます。
シロ・クロ物語 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
みづんだところでは、はりさき雷鳥らいちよう羽毛うもうかそれがなければ、にはとり羽毛うもうでもくゝりつけておろすとれます。にごつてるところではづりをするのですが、竿ざをなが丈夫じようぶなものがいゝようです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
お勝手口から忍んで出て、物干竿ざをの元の方で、前の晩拵へて置いた壁の穴から、床の間の千兩箱の山くらゐは突き崩せた筈だ。寒いから北窓は皆んなふさがつて居るし、誰も見て居る者はない
「此處にあつた物干竿ざをは、お前が洗つたのか」