ぱた)” の例文
堪忍かんにんしておくんなさい。みちぱたではおにかけねえようにと、こいつァいもうとからの、かたたのみでござんすので。……」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
むかし唐の欧陽詢おうやうじゆんが馬に乗つて、ある古駅こえきを通りかゝると、崩れかゝつたみちぱたに、苔のへばりついたふるい石碑が立つてゐるのが目についた。碑の文字は瞥見ちよつとみにも棄て難い味はひがあつた。
もう一トぎして、水っぱた旗亭うちまで行こうや
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みちぱたひろげたとこを、ひょっとだれかにられたにゃァ、それこそ若旦那わかだんなよわいおせんは、どんなことになるか、れたもんじゃござんせん。野暮やぼ承知しょうちうえでござんす。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)