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立石
小松川と中川にかこまれた
平井の洲。川のむこうはもう
葛飾で、ゆるい起伏の上に、四ツ木、
立石、小菅などの村々が
指呼される。
日向の飯野郷というところでは、高さ五
尋ほどの岩が野原の真中にあって、それを
立石権現と名づけて拝んでおりました。
引連深川萬年町に
賣家を
買中島立石と改名して醫業を
營みとせしに
殊の
外繁昌致し下男下女を置き妻と娘一人を相手に
暫時無事に
消光けり
茲に
立石が下男に直助と云ふ者有り
元は信州の生れにして
老實しく働きけるが下女に心を
懸種々に
口説と雖も直助は
片田舍の生れにて此下女は江戸の
出生故直助が云ふ事を聞ず
兎角強面當りしを