“立石”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たていし91.7%
りふせき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小松川と中川にかこまれた平井ひらいの洲。川のむこうはもう葛飾かつしかで、ゆるい起伏の上に、四ツ木、立石たていし、小菅などの村々が指呼しこされる。
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
日向ひゅうがの飯野郷というところでは、高さ五ひろほどの岩が野原の真中にあって、それを立石たていし権現と名づけて拝んでおりました。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
引連ひきつれ深川萬年町に賣家うりいへかひ中島なかじま立石りふせきと改名して醫業をいとなみとせしにことほか繁昌はんじやう致し下男下女を置き妻と娘一人を相手に暫時しばし無事に消光くらしけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こゝ立石りふせきが下男に直助と云ふ者有りもとは信州の生れにして老實まめ/\しく働きけるが下女に心をかけ種々に口説くどくと雖も直助は片田舍かたゐなかの生れにて此下女は江戸の出生しゆつしやう故直助が云ふ事を聞ず兎角とかく強面つれなく當りしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)