“稲荷大明神”の読み方と例文
読み方割合
いなりだいみょうじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかにや聴水。かくわれが計略に落ちしからは、なんじが悪運もはやこれまでとあきらめよ。原来爾は稲荷大明神いなりだいみょうじん神使かみつかいなれば、よくその分を守る時は、人もとうとみてきずつくまじきに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
観音堂かんのんどうへ念仏に見える町内のばばたちのためには茶や菓子を出し、稲荷大明神いなりだいみょうじんを祭りたいという若い衆のためには寺の地所を貸し与え、檀家だんかの重立ったところへは礼ごころまでの般若札はんにゃふだ納豆なっとう
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その時に狐を神にまつる約束をしたともいえば、或いは稲荷大明神いなりだいみょうじんがみずからその稲を取ってこられたとも語って、少しずつの合理化が試みられているが、ともかくもこの天竺は印度インドのことではなく
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)