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称
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うた
ふりがな文庫
“
称
(
うた
)” の例文
旧字:
稱
松坂まで行けば、この伊勢の出身者で、近ごろの鬼才と
称
(
うた
)
われる
神子上
(
みこがみ
)
典膳のいることは分っているが、武蔵は思い止まって、津で降りる。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
親方様と諸共に肩を並べて世に
称
(
うた
)
はるれば、汝の苦労の甲斐も立ち親方様の有難い
御芳志
(
おこゝろざし
)
も知るゝ道理、妾も何の様に嬉しかろか喜ばしかろか
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
称
(
うた
)
って、公然と、会って会えないはずはございませんが、そこをわざとさし控えて、きょうまで、よい折を待っていた次第です
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
親方様ともろともに肩を並べて世に
称
(
うた
)
わるれば、汝の苦労の甲斐も立ち親方様のありがたいお
芳志
(
こころざし
)
も知るる道理、妾もどのように嬉しかろか喜ばしかろか
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
表面はあくまで“寺院中立”の原則を
称
(
うた
)
って門を閉じておられるように——と、彼はその
旨
(
むね
)
をいま別当職まで申し入れて来たところなのである。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
わっと、弥次馬は、
埃
(
ほこ
)
りをあげる。こんな喧嘩は毎日なのだ。だが、今のは酒の上や女沙汰でなく、双方が主名を
称
(
うた
)
ってやった喧嘩だけに深刻だった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それも、戦場にあって、留守勝ちとなるせいと、ひとつには、彼女の美貌の聞えがあまりに、諸大名の
簾中
(
れんちゅう
)
でも
稀
(
まれ
)
なものと
称
(
うた
)
われすぎているせいでもあろうが
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『
御謙遜
(
ごけんそん
)
でしょう。大酒家の定評は、貴作の詩のように、隠れもなく
称
(
うた
)
われておりますのに』
梅颸の杖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そうだよ、驚いたの何のッて。だけど口から出まかせに、ありもしねえおふくろを
称
(
うた
)
って、哀れッぽく持ちかけたら、馬鹿な野郎さ、何とおれに十両くれて行っちまやがった。あははは」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とは、この退却を転進と
称
(
うた
)
って、全軍を励ましていた合言葉だが
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呉
(
ご
)
は、
大江
(
たいこう
)
の流れに沿うて、「江東の地」と
称
(
うた
)
われている。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、道誉の
称
(
うた
)
い出しだった。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
称
常用漢字
中学
部首:⽲
10画
“称”を含む語句
呼称
称名
称讃
通称
称呼
名詮自称
対称
詐称
僣称
並称
名称
称翫
称徳
讃称
相称
土人称破鐙坂
称讃浄土仏摂受経
称賛
僭称
称揚
...