神性しんせい)” の例文
日月いまだ地に堕ちずです。糜爛びらんしているからといって、世相の一局部だけを見て一概にののしり嘆くにはあたりません。ひとりの神性しんせいの持ち主がそうした世間を
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すべてをひろいだいておきたい。この神国の民にはそうしてもなお死ぬるまで自己の神性しんせいに眼ざめないものは、乞食にいたるまでないとかれは信じている。いや信じたいのがかれの性情であった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)