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破
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あば
ふりがな文庫
“
破
(
あば
)” の例文
死にもしかねない有様に、当時、草
茫々
(
ぼうぼう
)
とした、
破
(
あば
)
ら
家
(
や
)
を生麦に見つけだして、そこに連れて来てあげて、やっと心持ちを柔らげさせたのではなかったか。
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
浪花
(
なには
)
の町はづれ、俳諧師鬼貫のわび住居。軒かたむき縁朽ちたる
破
(
あば
)
ら家にて、上の方には雪にたわみたる竹藪あり。下の方の入口には低き竹垣、小さき枝折戸あり。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
処が丁度
此
(
この
)
玉が七つになつた年の春の事で御座いました、
何処
(
どこ
)
から飛んで来たものか一匹の
蠶
(
かひこ
)
の蛾が
這入
(
はひ
)
つて来まして
破
(
あば
)
ら
家
(
や
)
の隅の柱にとまつて卵を沢山に生み付けて
行
(
ゆ
)
きました。
金銀の衣裳
(新字旧仮名)
/
夢野久作
(著)
池の茶屋というのは、この冷い水の
滸
(
ほと
)
りに建てられたるただ一軒の
破
(
あば
)
ら家である。入口の腰障子を開けて入ると、すぐ大きな囲炉裡がある。囲炉裡の中には電信柱ほどもある太い薪木が
燻
(
くすぶ
)
っている。
白峰の麓
(新字新仮名)
/
大下藤次郎
(著)
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
“破”を含む語句
破壊
打破
破局
破片
破損
破綻
驚破
素破
破落戸
破壞
切破
破目
看破
破滅
破障子
破衣
破風
破鐘
破屋
破裂
...