“破衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はい33.3%
やれごろも33.3%
はえ16.7%
やれぎぬ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はすりきれたわらぐつをはき、垢じみた布帽をかぶり、破衣はいをひるがへしてむかしの王子として君臨してゐた城下を氣のへんな風來僧となつて歩きまはつてゐた。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
積みかさねたる柑子かうじ、地にゆだねたる鐵の器、破衣やれごろも、その外いろ/\の骨董を列ねたる露肆ほしみせの側に、古書古畫を賣るものあるを見き。
殊に天上天下唯我独尊の釈迦牟尼如来にょらい至尊しそんの王位と金殿玉楼すなわち天下の富貴ふうきを捨てて破衣はえ乞食こつじきの出家となって我ら一切衆生しゅじょうのために身命をなげうって御修行せられたことを思いますと
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
むかしわれ蒼海とともに彼幻境に隠れしころ、山に入りて炭焼、薪木樵たきゞこりわざを助くるをこよなき漫興となせしが、又た或時は彼家かのいへの老婆に破衣やれぎぬを借りて、身をやつしつ炭売車すみうりぐるまあときて
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)