“石蕗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つわぶき38.5%
つわ23.1%
つはぶき23.1%
つは15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書斎の前の蘭は自ら土手より掘り来りて植ゑしもの。かわやのうしろには山吹やまぶき石蕗つわぶきと相向へり。踏石の根にカタバミの咲きたるも心にとまりたり。
わが幼時の美感 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しばらくして彼はまた意外な足音を今度は浴槽よくそうの外側に聞いた。それは彼が石蕗つわの花を眺めたあと鵯鳥ひよどりの声をいた前であった。彼の想像はすぐ前後の足音を結びつけた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
くれぐれの家に石蕗つはぶきの黄の花はわれとひととを招ぐに似たり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
菊よりも早く石蕗つはの花がさき、茶の花が匂ふ………。
虫の声 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)