“石童丸”の読み方と例文
読み方割合
いしどうまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お供には、与三兵衛重景よそうびょうえしげかげ石童丸いしどうまる、それに舎人とねり武里たけさとというもの三人で、夜陰にまぎれて舟を出したのである。
青梅おうめなどの村々をまわって歩き、名主の家の広座敷やお寺の本堂などで、説教節せっきょうぶしにあわせて、『石童丸いしどうまる』『出世景清しゅっせかげきよ』『牡丹灯籠ぼたんどうろう』『四谷怪談』などの写し絵をうつして見せる。
顎十郎捕物帳:15 日高川 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
巡礼乙女じゅんれいおとめのおつる石童丸いしどうまるのように、親を尋ねて漂泊さまよう少年少女が、村から村へと越える杉杜すぎもりの中の、それも鬱蒼うっそうと茂った森林の中の、そして岸にはあしが五六本ひょろひょろと生えていて
季節の植物帳 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)