石庭せきてい)” の例文
と、高時との会見にも、要心をおこたらなかったが、しかし会見は、定房ののぞみで、人交ぜもせず、石庭せきていていの一室でおこなわれた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石庭せきていに冬の日のさしあらはなりまだみきらぬ青苔のいろ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
石庭せきていの石皆低し秋の風
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
この上は、まだ華雲殿の内かもしれぬと、諸侯ノ間、侍者ノ間、石庭せきてい曲廊きょくろうまでを探しあるいた。すると、小御所の控えびさしに、ひとり寂然じゃくねんと坐っている女性があった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石庭せきていに冬の日のさしあらはなりまだみきらぬ青苔のいろ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)