“石塀”の読み方と例文
読み方割合
いしべい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といって伝吉は、前の方へ身を泳がせ、かど石塀いしべいにその勢いでひたいをぶつけたらしく、鼻血を抑えたまま小溝こみぞへりへ倒れました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここの城はなかなか堅固に出来て居りまして、その南方に当り両脇りょうわきの山に沿うて大いなる石塀いしべいが建てられてありその真中まんなかに門が二つあるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この辺は要塞ようさいが近いので石塀いしべい煉瓦塀れんがべいを築くことはやかましいが、表だけは立派にしたいと思って問い合わせてみたら、低い塀は築いても好いそうだから
(新字新仮名) / 森鴎外(著)