“矮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひく75.9%
ちいさ10.3%
たけひく3.4%
3.4%
みじか3.4%
わい3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お宅は下根岸しもねぎしもズッと末の方でく閑静な処、屋敷の周囲まわりひくい生垣になって居まして、其の外は田甫たんぼ、其のむこう道灌山どうかんやまが見える。
私共が粕谷へ引越しの前日、東京からバケツと草箒くさぼうき持参で掃除に来た時、村の四辻よつつじで女の子をおぶった色の黒いちいさい六十爺さんに道を教えてもらいました。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
ドシドシと縁におもやかなる足音して、たけひく仁王におうの影障子を伝い来つ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
段々走つて白岩あたりに行くと、岸のさま湖のさまも物さびて、巨巖危ふく水に臨み、老樹びて巖にるさまなど、世ばなれてうれしい。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「山本勘助どのは左めっかち、右びっこ、身の丈みじかく色黒く、信玄どのも驚かれたという男振りでござったが、知慧にかけては天下第一の器量人でござったな」
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
寂漠たる苔原ツンドラ地帯。せいぜい一尺ぐらい、それより育たないわい小な白樺と松。湿風モリヤンカが吹いて通る。琥珀こはく色の太陽。雁の声。空寂。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)