目標もくひょう)” の例文
むらひとたちも、看板かんばん目標もくひょうに、道筋みちすじなどをかたるようになりました。しかし、これをいた兵蔵へいぞうは、それから転々てんてんして、どこへかうつっていってしまった。
生きている看板 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みぎ御鏡みかがみ早速さっそく岩屋いわやおくの、ほどよきたかさのかべ凹所くぼみえられ、わたくし礼拝らいはいもっと神聖しんせい目標もくひょうとなりました。
もうこれでは親方も承知しょうちしてくれるだろう。そうしてこれはわたしにとって大きな希望きぼう目標もくひょうになった。
機動演習きどうえんしゅう目標もくひょうかと思うたら、其れは京王電鉄けいおうでんてつが沿線繁栄策の一として、ゆく/\東京市の寺院墓地を移す為めに買収ばいしゅうしはじめた敷地しきち二十万坪をしきる目標の一つであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「おっしゃるごとく、それこそ、大願たいがん目標もくひょうでした」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目標もくひょうあれなのだ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
この世の中にてられ、わすれられて、運命のもてあそぶままに西に東にただよって、広い大海のまん中に、目標もくひょうになる燈台とうだいもなく、避難ひなんの港もなかったみなし子が
わたしたちは二人とも、なにを目標もくひょう雌牛めうしのよしあしを見分けるか知らなかったから、獣医じゅういの世話になることにした。わたしたちはよく牛を買うときに詐欺さぎに会う話を聞いていた。
わたしたちはまたたよりにする目標もくひょうができた。教育もなければ、資産しさんもないいなか女としてかの女にふりかかった責任せきにんは重かった。びんぼうになった一家の総領そうりょうはまだ十六にならない。