目今もっこん)” の例文
今日の益田さんは、目今もっこん天下有数の茶人である。今のその人の書としての欲をいえば、もっと下手であって欲しい。少なくとも下手を心掛けて欲しい。
現代能書批評 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
京都の学校は明治二年よりもといを開きしものにて、目今もっこん、中学校となづくる者四所、小学校と名るもの六十四所あり。
京都学校の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いわんや数頭をあやめ、わずかに一頭のうえすくうべきものにおいてをや。その餓るやその勢必ずあいくらうに至らん。あに上世の虎は目今もっこんの猫のごとく、太古の熊は今日の犬のごとしというべけんや。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)