“百川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひゃくせん36.4%
ももかわ36.4%
ひやくせん18.2%
モヽカハ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百川ひゃくせん君は譚海たんかいの作あり、倶に奇事異聞を記述せるものにて文章の巧妙なる雕虫吐鳳ちょうちゅうとほう為に洛陽らくようの紙価を貴からしめしも、余を以て之を評さしめば
松の操美人の生埋:01 序 (新字新仮名) / 宇田川文海(著)
藤原一門中の最大の策師と見られる百川ももかわは道鏡の生地の太夫職をつとめ、女帝と道鏡のために舞いをまい、心からの番頭のようであった。
安吾史譚:02 道鏡童子 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
百川ひやくせん海に入るごとく瞬くひまに金銭の驚かるゝほど集りけるが、それより世才にけたるものの世話人となり用人なり、万事万端執り行ふてやがて立派に成就しけるとは
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
私は今各地の祭りにふんだんに用ゐられてゐるケンぼこの類から、範囲を狭めては四神剣の観察をする必要があると思ふ。百川モヽカハの落語にひきあひに出る四神剣の、四神と剣とは、実は別物である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)