“白旗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらはた60.0%
はくき20.0%
はっき10.0%
しろはた5.0%
びゃっき5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには、白旗しらはたみやのまえから、追いつ追われつしてきた小幡民部こばたみんぶが、穴山あなやま旗本はたもと雑兵ぞうひょうを八面にうけて、今や必死ひっしりむすんでいる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
間に合せに出した白旗はくきもあるが、二つどもゑに五しきで九曜の星をとり巻かせたり、「我漢復振わがかんまたふるふ」などと大書たいしよしたりしたものもある。申報しんぱうの号外を子供が売つて歩く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
かつて彼の命の下にあえなき最期をとげた漢朝のふく皇后や、とう貴妃や、また国舅こっきゅう董承とうじょうなどの一族があらわれて、縹渺ひょうびょうと、血にそみた白旗はっきをひるがえして見せ、また雲の中に金鼓きんこを鳴らし
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの旗が敗北の白旗しろはたに変らなかったなら、此夫婦は来年此処で甘藷を掘ることは出来ぬのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
反対の右側へは、すべて白旗びゃっきを植え並べていた。その手の大将は夏侯淵かこうえん
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)