“男髷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとこまげ66.7%
をとこまげ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老爺さんの二女——総領娘はある大名やしきに御殿奉公をしていた——私の母は九歳だったが、男髷おとこまげにしていたので小刀を差して連れられて逃げた。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
三左衛門はって往った。怪しい黒ずんだ風変りな仏像の前に、前方向むこうむきにした男髷おとこまげの首がえてあった。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
落人おちうどへば、をどつた番組ばんぐみなにうしたたぐひかもれぬ。……むらさきはうは、草束くさたばねの島田しまだともえるが、ふつさりした男髷をとこまげつてたから。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その男髷をとこまげに結つたやゝ小さい顏——御所人形に息を通はせたやうな非凡の美しさでした。