産馬地うまどこ)” の例文
海の口村が産馬地うまどこという証拠には、一頭や二頭の家養をしないものは無いのでも知れましょう。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ええ、はえだの、ぶよだの……そういうものは木曾路きそじの名物です。産馬地うまどこせいでしょうね」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おれはあの権判事を地境じざかいへ案内した時のことを忘れない。木曾はこんな産馬地うまどこだから、各村とも当歳のこまを取り調べて、親馬から、毛色、持ち主の名前まで書き出せというやり方だ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)