生延いきのび)” の例文
その外の月に生れた子はどうしても十歳より上に生延いきのびる事がごわせん。もう三千年も前の人でお釋迦樣つつう人は究理家でごわしたなあ。
山を想ふ (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
予審判事の書記が寄れる卓子ていぶるの足の下に転がりて酒瓶さけびんの栓のりし事をも記臆し、そのせんはコロップにて其一端に青き封蝋ふうろうそんしたる事すらも忘れず、此後こののち千年生延いきのびるとも是等の事を忘る可くもあら
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)