“甘干”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あまぼし75.0%
あまぼ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
織次は、飛脚に買去かいさられたと言う大勢の姉様あねさんが、ぶらぶらと甘干あまぼしの柿のように、樹の枝に吊下つりさげられて、げつろしつ、二股坂ふたまたざかさいなまれるのを、目のあたりに見るように思った。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
賀古かこ氏は、鯛茶たいちゃ鰤茶ぶりちゃとはいうけれど、これはどうも、とまゆひそめられたと聞きました。晩年の兄は、甘干あまぼしあんなどを御飯に乗せて食べられたと聞きましたが、その頃のことは私は知りません。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「仕方がないから、とこを出て障子をあけて椽側えんがわへ出て、渋柿の甘干あまぼしを一つ取って食いました」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)