“環視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんし66.7%
くわんし20.0%
みま6.7%
みまわ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時外国公使はいずれも横浜に駐剳ちゅうさつせしに、ロセツは各国人環視かんしの中にては事をはかるに不便ふべんなるを認めたることならん、やまいと称し飄然ひょうぜん熱海あたみに去りて容易よういに帰らず
万邦ばんはう環視くわんしの中に一大急飛躍を演じたる吾国は、向後かうご如何なる態度を以てか彼等の注目を迎へむとする。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
愕然がくぜんとして文三が、夢の覚めたような面相かおつきをしてキョロキョロと四辺あたり環視みまわして見れば、何時いつの間にか靖国やすくに神社の華表際とりいぎわ鵠立たたずんでいる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ト言い懸けて敢て言い詰めず、宛然さながら何か捜索さがしでもするように愕然がくぜんとして四辺あたり環視みまわした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)