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玄妙
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げんみょう
ふりがな文庫
“
玄妙
(
げんみょう
)” の例文
玄妙
(
げんみょう
)
きわまる槍と、
精妙無比
(
せいみょうむひ
)
な太刀はここにたがいの呼吸をはかり、たがいに、
兎
(
う
)
の
毛
(
け
)
のすきをねらい合って一瞬一瞬、にじりよった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
照道寿真はそれを発端として
玄妙
(
げんみょう
)
な仙道の秘訣を教えはじめた。河野はその教えを心に刻みつけた。午後四時
比
(
ごろ
)
になって寿真の話は終った。
神仙河野久
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
不思議に思ってのっそり歩みよりながら、よくよく見
眺
(
なが
)
めると、無理ない。まことに天地自然
玄妙
(
げんみょう
)
摩珂
(
まか
)
不思議、畜生ながら奴等もまた生き物であって見れば甚だ無理がないのです。
旗本退屈男:05 第五話 三河に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
およそ出没自在をきわめること、これほど
玄妙
(
げんみょう
)
なやつは前後に比を見ないといわれている。いわゆる無技巧の技巧、なんら策を
弄
(
ろう
)
さないために、かえって一つの手がかりすら残さなかった。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
行者達の呼ばい声が
玄妙
(
げんみょう
)
な鈴の音と共に聞えて来た。右手奥の方から……
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
▼ もっと見る
なおその後、十兵衛三厳は、忠明の剣の
玄妙
(
げんみょう
)
に深く感じ、父の門人村田
与三
(
よぞう
)
を
伴
(
ともな
)
って、もちの木坂の彼の道場を訪れ
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かえって敵の致命とさせてしまうところに、この武器の
玄妙
(
げんみょう
)
なところがあるなどともいった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「丞相の如きこそ、真の
孫子
(
そんし
)
の
玄妙
(
げんみょう
)
を体得した人というのだろう」
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
拙者
(
せっしゃ
)
も、めずらしい
槍
(
やり
)
の
玄妙
(
げんみょう
)
をみました」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玄
常用漢字
中学
部首:⽞
5画
妙
常用漢字
中学
部首:⼥
7画
“玄妙”で始まる語句
玄妙観
玄妙無比
玄妙不可思議