猿坊えてんぼ)” の例文
わっし猿坊えてんぼのように、ちょろりと影をうねって這出はいだして、そこに震えて立っている、お道姉さんの手に合鍵をおッつけた。早く早く、と口じゃあ言わねえが、袖を突いた。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)