おど)” の例文
「美代姉は、んだって言ったの、おど、行がねえごったら、くびたさ、縄つけでもせで行ぐどて。お美代姉、泣いでいだけ。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「そうが。ほんでは、おども辛抱して、にしあ出世してけえるまで、ほんの少しでも、自分の土地だっちもの買って置くがんな。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「ほだらおどおども北海道さ行がねえが? 北海道さ行って、鉄道の踏切番でもすれば……! 踏切番はいいぞ、おど!」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「ほんではおどおら毎月まいげつ五円ずつ送って寄越すから。——毎月五円ずつ。」と言って市平は、顔の火照ほてるのを覚えた。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「今朝早ぐ、おどと一緒に、大崎さ行ったは。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
んだ。おどに怒られっから厭んだ。」
蜜柑 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)