“焼太刀”の読み方と例文
読み方割合
やきだち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしある夜夢の中に、彼は山上の岩むらに立って、再び高天原たかまがはらの国を眺めやった。高天原の国には日が当って、あめ安河やすかわの大きな水が焼太刀やきだちのごとく光っていた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
彼等は互にきそい合って、同じ河の流れにしても、幅の広い所を飛び越えようとした。時によると不運な若者は、焼太刀やきだちのように日を照り返した河の中へころげ落ちて、まばゆい水煙みずけむりを揚げる事もあった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)