“点心”のいろいろな読み方と例文
旧字:點心
読み方割合
てんしん69.2%
てんじん23.1%
ちゃうけ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、座頭以上、勾当こうとう、別当、検校けんぎょうなどの六、七十名だけが残って、しばらくは等持院の内で、茶と点心てんしんきょうをうけていた。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
禅家で点心てんじんというが、一片の食を投じて、霊肉の腐乱ふらんすくうという意味通りの役を、この一口の湯が、兵馬のすべてに向って与えたようです。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
学校教授法の実験に興味きょうみを持つ人間と、詩や歌にあくがれている青年とがこうして長く相対あいたいしてすわった。点心ちゃうけには大きい塩煎餅しおせんべいが五六枚盆にのせて出された。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)