“点綴”のいろいろな読み方と例文
旧字:點綴
読み方割合
てんてつ54.0%
てんてい41.3%
てんせつ3.2%
つづ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてその裏側へあんに自分の長所を点綴てんてつして喜んだ。だから自分の短所にはけっして思い及ばなかったと同一の結果に帰着した。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして遥か彼方には、明るい家々が深緑ふかみどりの山肌を、その頂からふもとのあたりまで、はだれ雪のように、まだら点綴てんていしているのが望まれた。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
ればそこらじゅうが、きれいな草地くさちで、そして恰好かっこういさまざまの樹草じゅそう……まつうめたけ、そのがあちこちに点綴てんせつしてるのでした。
でも、また、すぐに、川風に煽られ、舞い上がり、藪や、小丘や、森や、林の点綴つづられている、そうして、麦畑や野菜畑が打ち続いている平野の方へ、飛んで行った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)